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プレコンセプションケア

更新日: 20250722

”プレコンセプションケア”とは

プレ(pre)は「~より前の」、コンセプション(conception)は「新しい命を授かる」ことで、プレコンセプションケアとは若い男女が将来のライフプランを考えて日々の生活や健康と向き合うことを意味します。
早い段階から正しい知識を得て健康的な生活を送ることで、将来の健やかな妊娠や出産につながり、未来のこどもの健康の可能性を広げます。
いまは妊娠や結婚を考えていなくても、正しい知識を得て健康的な生活を送ることで、いまの自分がもっと健康になり、人生100年時代の満ち足りた自分の実現につながります。

”プレコンセプションケア”が必要とされる理由

1.リスクのある妊娠の増加
若い女性のやせと肥満の増加、出産年齢の高齢化などから、リスクの高い妊娠が増加しています。
2.不妊の悩みの増加
「生理不順を放置していた」「生理痛を我慢していた」等が将来の不妊の原因になることがあります。男女ともに、妊娠や出産に関する正しい知識を得て行動することが、将来の不妊のリスクを減らします。
3.人生100年時代
子どもを持つ選択をする、しないにかかわらず、若いうちからの健康的な生活習慣の積み重ねにより健康は培われていきます。
自分が思い描くライフプランが実現できるよう、プレコンセプションケアを始めましょう。

プレコン健診を受けてみよう!

山梨県では職場の健康診断もしくは提携のクリニックにおいて、将来の妊娠に備えた現在の健康状態を調べるプレコン健診事業を行っています。
今はまだパートナーがいない、妊娠を考えていない、という方も自身の健康状態を早期に知り、健康な生活習慣を身につけていただくきっかけになります。

プレコン・チェックシートをやってみよう!

まずは、現在の自分の健康状態について振り返ってみましょう。
できることから始めて、1つずつチェック項目を増やしていきましょう。
プレコン・チェックシート(女性用)
プレコン・チェックシート(男性用)

※チェックシートの引用元:国立成育医療研究センター|プレコンセプションケアセンター

できることから始めよう!健康でいるための生活習慣

1.自分の適正体重を知ろう
やせ(BMI 18.5未満)も肥満(BMI 25以上)も不妊や妊娠・出産のリスクを高めます。
栄養不足による若い女性のやせは、貧血や将来の骨粗しょう症の原因だけでなく、低出生体重児等、将来の赤ちゃんの健康にもかかわります。
また、肥満は生活習慣病の原因になる以外にも、女性の妊娠率の低下、男性の精子の量・質の低下に繋がるといわれています。
自分の身長・体重のバランスを確認してみましょう。
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
※BMIは18.5~24.9を維持しましょう。
2.栄養バランスを整えよう
食事の量を極端に減らしたり、偏った食事は貧血や肌荒れなどの原因になります。
毎回の食事でご飯やパン、麺類などエネルギー源となる「主食」、たんぱく質を多く含む肉、魚、大豆製品などの血液や筋肉をつくる「主菜」、野菜やきのこ類などのからだの調子を整えるビタミン・ミネラルを含む「副菜」をそろうように意識するとバランスがよくなります。
特に葉酸は胎児の二分脊椎などの神経管閉鎖障害の発症リスクの低減に重要です。受胎後およそ28日が神経管の形成に重要な時期になります。妊娠初期の女性や妊娠を計画している女性、妊娠の可能性のある女性は食事に加え、サプリメントなどによって付加的に1日あたり400㎍の葉酸摂取が推奨されています。

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3.適度に運動をしよう
プレコンセプションケアでは、1週間に「150分」の運動を目安にしています。
普段運動をする習慣がない方は、今より毎日10分長く歩いたり、早く歩く、またお家の中でできる筋トレやヨガなどで身体を動かすなど、できることから始めてみましょう。
大月市では毎年、ウォーキング教室を実施しています。ひご参加ください。
4.睡眠で心身のメンテンナンスをしよう
睡眠は、こころとからだのメンテナンスに欠かせません。良質な睡眠は、日々の疲れを回復させるだけでなく、さまざまな病気の予防にもつながります。
良質な睡眠をとるには、生活リズムを整えたり、寝る前に入浴などで体温をあげリラックスするなど、睡眠環境を整えることが大切です。
夜何度も目が覚める、朝起きた時に疲れが取れていないなどの不調がある時は、早めに専門の医療機関を受診しましょう。
5.禁煙しよう
タバコはがん・心臓病をはじめ沢山の病気を引き起こします。
また、男女ともに不妊症のリスクが増加し、特に妊娠中の喫煙や受動喫煙は流産、早産、周産期死亡、低体重を引き起こす可能性があります。
赤ちゃんが生まれた後も乳幼児突然死症候群のリスク因子になるなど、広い範囲に影響を及ぼします。
受動喫煙も健康に影響を及ぼすため、身近な人にも禁煙をお願いしましょう。
6.アルコールは適量に控えよう
お酒は適量ならば緊張やストレスを和らげたり血行を促進したりするなどの効果がありますが、飲みすぎには注意が必要です。
厚生労働省 健康日本21 によると、節度ある適度な飲酒量は、1日平均の純アルコールで20g程度です。これは、ビール(5%)500ml、日本酒1合、チューハイ(7%)350ml缶1本などに相当します。
しかし、女性は男性に比べてアルコールのダメージを受けやすい傾向があるので、子どもを持ちたいと思う方は妊娠前から1日当たり純アルコール10g以下に控えましょう。
7.ストレスと上手に付き合おう
ストレスをためすぎると、心身の不調や病気に繋がります。
まずは、自分自身のストレスに気づき、ストレスと上手に付き合うための自分に合ったコントロール方法を身につけることが大切です。
ストレスが強く、心身に不調を感じる時には、早めに専門の医療機関等へ受診し、相談することをお勧めします。
8.健康診断やがん検診を忘れずに受けよう
「一回受けたから、大丈夫」「症状がないから、大丈夫」「今年問題なかったから、来年はいいかな」と思っていませんか。年に一度は健康診断を受け、体の状態を把握しましょう。特に子宮がんは20~30代の若い世代に増えています。子宮がん検診を受けることで、早期発見・早期治療につながります。
また、お口の健康は全身の健康につながっています。定期的に歯科医院でお口のチェックを受けましょう。大月市では20歳以上の方は無料で歯科健診を受けられます。

特定(基本)健診・がん検診
子宮頸がん検診
成人歯科健診
9.感染症について知ろう
○性感染症
今、若い人の間で性感染症が増えています。
性感染症の中には、クラミジア感染症等の不妊の原因になるものや、妊娠中にかかると赤ちゃんの健康に影響を与えるものがあります。
感染のリスクを感じたり、気になる症状がある方は検査を受けて早期に発見し、治療を行うことが重要です。
パートナーがいる場合は、お互いに感染し合うことがないよう、パートナー間で予防・治療に取り組むことが大切です。

○その他の感染症
麻しん、風しんなど妊娠中に感染することで、胎児に悪影響を及ぼす感染症があります。麻しん、風しん、水ぼうそう、おたふくかぜ等は予防接種をすることで、ある程度の感染予防効果が期待できます。
また、小学校6年生から高校1年生までに接種できるHPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)は、子宮頸がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)感染のリスクを減らすことができます。
妊娠を考える前にパートナーや家族も含め、必要なワクチンの接種を検討しましょう。

※ご自身の予防接種履歴は、母子健康手帳で確認できます。接種記録を確認してみましょう。
10.かかりつけ医を持とう
かかりつけ医がいることで、病気の早期発見や重症化の予防にも繋がります。
女性は、婦人科のかかりつけ医を持つこともおすすめします。婦人科では、妊娠・出産や、女性特有の病気の治療だけでなく、月経や更年期に関することなど、女性ホルモンとの上手な付き合い方についても相談できます。

大月市こうのとり支援事業(不妊治療費助成事業)

大月市では妊娠を望む方への支援として、不妊治療にかかる医療費の自己負担額を一部助成します。
こうのとり支援事業(不妊治療費助成事業)

もっと詳しく“プレコンセプションケア”を知りたい方へ

国立成育医療研究センターHP「プレコンセプションケアセンター」(外部リンク)
健やか親子21:プレコンセプションケア(外部リンク)
スマート保健相談室(若者の性や妊娠などの健康相談支援サイト)(外部リンク)
女性の健康推進室 ヘルスケアラボ(外部リンク)

お問い合わせ先

市民生活部 子育て健康課 健康増進担当
〒401-8601 山梨県大月市大月二丁目6番20号
ダイヤルイン:0554-23-8038
FAX:0554-22-6422

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