トップ > 健康・福祉 > 健診・健康 > B型肝炎

B型肝炎

B型肝炎とは

 B型肝炎ウイルスは、全世界で、約3億5,000万人が感染していると言われ、そのうち日本では、約130〜150万人(およそ100人に1人)が感染していると推定されています。B型肝炎ウイルスは、肝臓に慢性的な持続する感染をおこします。急性肝炎として数カ月で治る場合もありますが、慢性化した場合は、慢性肝炎、肝硬変、肝細胞がんに進展することもあります。
 非常に感染力が強いウイルスで、感染経路はB型肝炎を持った母親からの分娩の時に子どもにうつったり(母子感染)、父親や家族や友人、ウイルスに汚染された血液の輸血や性行為などでの感染(水平感染)が知られています。しかし原因不明のこともよくあり、特に子どもの場合は原因不明のことが多いとされます。 

B型肝炎ワクチンの効果

 3歳以下の子どもは、体内に侵入するウイルスや細菌を排除する免疫の仕組みが未発達なため、B型肝炎ウイルスに感染してもしばらくは発病せず、HBV(B型肝炎ウイルス)キャリア(B型肝炎ウイルスに持続感染しているものの発症していない方のこと)になることが多いです。それが成人を迎えた頃から、ウイルスの活動が活発化して、慢性肝炎を発病します。そのために、乳児期早期にワクチンを接種することが重要になってきます。
 HBVに感染すると、急性期には劇症肝炎を発症し危篤状態に陥るということもあります。また、HBVキャリアとなれば、10~15%の人は慢性肝炎を発症し、肝硬変から肝臓がんへと進行する危険性が高くなってしまいます。肝硬変になると3人に1人が肝臓がんを発症しています。
 B型肝炎ワクチンは、劇症肝炎から身を守るだけでなく、キャリア化を防ぎ、将来、肝臓がんからお子さんの命を守る「肝臓がん予防ワクチン」とも位置づけられます。
 B型肝炎ワクチンは、大人より赤ちゃんの方が免疫がつきやすく、乳児期に接種をすると、効果は10~20年前後続くと言われています。

対象者

生後2か月~12か月に至るまでの者

回数

3回

1回目:生後2か月~
2回目:1回目から27日以上あけて接種
3回目:1回目から139日以上あけて接種

定期接種の対象とならない場合

母子感染の予防のため、健康保険適用でB型肝炎予防ワクチンの接種を受けた(もしくは受ける)お子さん

*任意で接種した分は定期接種を受けたものとみなされます。任意で接種した方は接種歴の確認をさせていただきたいので子育て健康課までご連絡ください。

ラテックス過敏症(アレルギー)

 ラテックスとは天然ゴムの主成分で、ゴム手袋、風船、哺乳瓶の乳首、輪ゴムなどのゴム製品に触れて即時的にアレルギー症状が出るものをラテックスアレルギーと呼びます。天然ゴムは、ゴムの木の幹を傷つけて得られた白い樹液で作ります。この樹液に含まれているタンパク質がアレルギーの原因になります。
 ラテックスアレルギーがある人は、フルーツアレルギーを合併することがあります。これは、メロンや桃、栗などの果物に含まれる成分と交差反応を起こすことがあるためです。
 日本ではワクチンとして「ビームゲン」と「ヘプタバックス」の2製品が供給されていますが、このうち「ヘプタバックス」のバイアル(ガラス製の小瓶)のゴム栓には乾燥天然ゴム(ラテックス)が含まれていますので、ラテックス過敏症のある被接種者においてはアレルギー反応があらわれる可能性があるため、十分注意が必要です。

お問い合わせ先

市民生活部 子育て健康課 健康増進担当
〒401-8601 山梨県大月市大月二丁目6番20号
ダイヤルイン:0554-23-8038
FAX:0554-22-6422

▲ページのトップへ