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ふるさと納税を活用したクラウドファンディング

(黒テキスト)

【目標達成】名勝猿橋の橋梁修繕プロジェクト

・名勝猿橋とは・・・
 猿橋はその珍しい構造から、周防の錦帯橋、木曽の桟と共に「甲斐の猿橋」として日本三奇橋の一つに数えられています。江戸時代、猿橋は甲州街道になっていたため、街道をゆく多くの人たちの目に留まり、その見事な景観は浮世絵にも描かれました。歌川広重の「甲陽猿橋之図」はその代表的なもので、広重は月を猿橋の下に描くことでその高さを強調し、猿橋と周囲の景観が一体化した素晴らしい作品を描きました。秋の景観は特に素晴らしく、色鮮やかな紅葉や渓谷の美しさと調和した猿橋を求め、例年多くの観光客が訪れます。
 猿橋の下を流れる桂川は、富士山の雪解け水が源流である山中湖を水源としています。桂川は富士山溶岩の影響を受けながら、ここ猿橋町に深い渓谷を生み出しました。猿橋の橋上から水面までおよそ31mの高さがあります。両側の岸が最も接近した箇所であるため、橋を架けるのには最適な場所ですが、高さと増水時の危険性から橋脚を用いた方法で橋を架けることができませんでした。そこで採用されたのが「はね木」という部材を両岸からせり出させ、枠柱という部材によって支点をつくり、テコの原理を利用した「はね橋」という工法でした。この工法により猿橋は増水時の橋脚流出の防止という安全面と使用木材の最小化という必要コストの面で合理性を持つ橋となっています。

・実施理由/背景
 猿橋は昭和6年に「名勝猿橋」として史跡名勝天然記念物法によって名勝指定され、法律が昭和25年に文化財保護法へと変わっても名勝として国指定の文化財として現在まで保護され続けている貴重な文化財です。今年(令和4年)は名勝指定を受けて90年を迎える節目の年です。
 昭和59年に現在の猿橋に架け替えられ、以降、小修繕を繰り返しながら現在に至っています。橋梁は周囲の景観と調和して見事な景観を生み出している一方で、雨ざらしであるため劣化の進行が早く、補修のための修繕を頻繁に実施しなければなりません。
 橋梁修繕を多くの方の協力によって実施し、地域内外で愛されている猿橋を未来へとつなげていくための「支援の輪」を作っていきたいと考え、本プロジェクトを立ち上げました。

・プロジェクト内容説明
 今回実施する作業は大きく分けて二つあります。一つは劣化した防腐剤の全面塗布とそれに伴う洗浄、もう一つは劣化した敷板の劣化部を切除して新規木材をはめ込むことによる穴埋めです。
 現在、橋梁全面に塗布された防腐剤が劣化し、コケ等の発生が確認されています。また、人が歩くことによって敷板と敷板の間に土が運ばれてしまい、堆積した土に雑草が生えてしまったことによる敷板の劣化も確認されています。こうした状態に対処するため、橋梁全体の洗浄と防腐剤の塗布、そして敷板劣化部分への穴埋めを実施します。

・目指すところ
 名勝猿橋として文化財指定をされている猿橋の景観は、三奇橋の一つとして数えられた橋梁がなくては成り立ちません。しかしながら、屋外にて風雨に晒されながら見学者を迎えている現状では頻繁な定期管理を欠かすことができず、そのための費用は膨大なものです。
 猿橋は、文明19年(1487年)に聖護院道興が著した紀行文『廻国雑記』のなかで紹介されており、「この所の風景更に凡景にあらずすこぶる神仙逍遥の地と思い侍る」とその景観が素晴らしいことが絶賛されています。『廻国雑記』は今から535年前に著された書物なので、名勝猿橋の景観は500年以上前から素晴らしい景観であると認識されてきたものです。これからもより多くの方にこの猿橋の素晴らしさ・美しさを見てもらいたい、そのような思いから、 この歴史的な名勝を未来へとつないでゆくため、賛同者による支援の輪を作り、今後の保護に役立てられるような仕組み作りを本プロジェクトでは目指しています。

・実施期間
令和4年12月21日~令和5年3月20日
お問い合わせ先

総務部 企画財政課 企画担当
〒401-8601 山梨県大月市大月二丁目6番20号
ダイヤルイン:0554-23-8011
FAX:0554-23-1216

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