○交通安全都市宣言

昭和37年8月2日

宣言

近代科学の進歩と技術革新による日本経済の発展は車両の大量生産を続け、その急激な普及は路面と通行量との不均衡を日1日と増大し輻輳する路面では悲惨な交通事故が加速度的に増加しております。

かえりみるに頻発する交通事故の大半は、人為的によるもので1人1人の注意と交通環境の整備充実によつて、そのほとんどが防止できるものであります。

国においてもすでに道路の整備及び交通法規の改正等により着々とその対策を講じつつあり、もはや交通事故の防止は、国民的運動として進めなければならない段階にきております。

大月市は躍進する山梨の表玄関として、産業開発に観光開発に飛躍的に発展を続けておりますが、市の中央を縦断する国道20号線はその狭隘にもまして、自動車の通行量は爆発的に増大し、市民は毎日その危険にさらされております。

このときにあたり、本市は新市建設計画を強力に推進するとともに、交通環境の整備、交通道徳の涵養等抜本的な交通緩和策を講じ、もつて市民の安全と幸福を守ろうと決意したのであります。

他方大月市民も人命の尊厳を知り、交通の安全をひとり取締機関のみにゆだねることなく進んでこれに協力し、交通道徳の向上につとめ悲惨な交通事故の絶滅を期するよう力をあわせるべきであります。

よつてここに全市民を一丸とした交通安全運動の展開を強力に推進し1日も早く明かるく住みよい郷土を築くため、大月市を「交通安全都市」とすることを宣言する。

交通安全都市宣言

昭和37年8月2日 宣言

(昭和37年8月2日施行)

体系情報
第1類 則/ 都市宣言
沿革情報
昭和37年8月2日 宣言